Scenario Manual

1:シナリオ作成の準備

1−0:シナリオ作成準備
1−1:登場作品
1−2:アイコン
1−3:データチェック

1−0:シナリオ作成準備

シナリオを製作する前に、まずはシナリオが製作できる環境を整えておきましょう。

シナリオを含め、データは全てテキストファイルです。ですので、特に準備しなくてもWindowsにあるメモ帳でも製作は可能です。ですが、できればテキストエディタがあった方が便利でしょう。いくつものオンラインソフトがあるので、自分の使いやすいものを見つけましょう。(なお、ヘルプではMkEditorが推奨されています。EmEditorFreeなどもシンプルで使いやすいでしょう)

特にシナリオ作成用に的を絞るなら、専用のエディタが公開されています。 これらはSRC公式サイトのSRC Editorコーナーに公開されています。

次に自分のシナリオを作るためのフォルダを作っておきましょう。 フォルダ名はシナリオのタイトルにしておくとシナリオ製作時にも分かりやすく、公開する際にもプレイヤーに親切です。 ここではひとまず「自作シナリオ」としておきましょう。

「自作シナリオ」フォルダの中に、シナリオで使うデータやアイコンなどをコピーして使うことになります。 このフォルダの中にDataという名前のフォルダとBitmapというフォルダを作っておきます。 Bitmapフォルダの中にさらにPilot、 Unitという二つのフォルダを作りましょう。

1−1:登場作品

それでは、シナリオに出す登場作品を決める作業に移りましょう。

まずは既に用意されている作品データを利用します。 データを自作することもできますが、それはある程度慣れてからにしておきましょう。

まずは当サイトやマイナーデータ掲示板などでデータ・アイコンなどが配布されていますので、 これらのファイルをダウンロード(DL)しましょう。 ただし、ダウンロードの前にそのサイトの規約を確認し、規約に従ってDLするようにしてください。

DLしたらまず解凍を行ないます。 ファイルを解凍したらデータ・アイコンを整理しましょう。 複数のパックからDLした場合は、必ずパックごとにデータ・アイコンを管理するようにしましょう。

ファイルの整理が終わったら、さっそくDataフォルダを開いてみましょう。 フォルダが大量に入っているのが分かるはずです。 そして、それが作品ごとのデータです。この中から使いたい作品を選び、作品名のフォルダごと自分のシナリオのDataフォルダにコピーしましょう。

使いたい作品以外にも「汎用」と「System」、それに「_基本データ終了処理」のフォルダもコピーしておきましょう。 汎用には兵士のような一般的なキャラクターやユニットが、Systemフォルダには必要なファイルが含まれています。 そして、_基本データ終了処理には、SRC終了時やゲームオーバー時の処理をする為のファイルが入っています。

もし拡張のデータを利用するのなら「_基本データ処理終了」の代わりに「_拡張データ処理終了」を入れておきましょう。 どちらか一方があれば表示されるのですが、このあたりは気分の問題といったところでしょうか。

1−2:アイコン

登場させる作品が決まったら、次はアイコンを選びましょう。アイコンが表示されなくてもいいのであれば、この項目は無視しても構いません。

作品ごとに、どの作者のアイコンがあるかは、開発パックにHTMLファイルが付属しており、これで確認できます。 もしない場合はDLするのを忘れているのかもしれません。 再度確認して、ないようであればDLしてきましょう。 元々ついていないパックもあるかもしれませんが、大抵は何らかの形で確認できるようになっているはずです。

このファイルを開けば登場作品ごとにアイコンをチェックすることができ、さらにアイコンごとに作者も分かるようになっています。 登場させたいキャラクターのアイコンを選んで自分のシナリオのフォルダにコピーしましょう。 このとき、パイロットアイコンはPilotフォルダ、ユニットはUnitフォルダに必ずコピーしましょう。 間違えるとアイコンが表示されません。

なお、登場させる作品のアイコンを全てコピーする必要はありません。 登場させるキャラクターの分だけで構いません。 また、1つのキャラクターのアイコンが複数存在する場合もあります。 この場合は自分のイメージに合ったアイコンを選択することになります。

このとき、アイコン作者名とファイル名をテキストファイルに控えておきましょう。 サイトの規約によってはReadmeにファイル名を記入することがが必要なサイトもあります。 各サイトの利用規約はきちんとチェックしておきましょう。

1−3:データチェック

アイコンの選択・コピーの次は、データをチェックし、アイコンがきちんと表示されるかチェックしなければなりません。 実際にシナリオを作ってからチェックしてもいいのですが、まずは準備段階のうちにチェックしておきましょう。

作品データのフォルダを開くと、pilot.txt、robot.txtがあるはずです。作品によってはnon_pilot.txtやunit.txtがある場合があります。また、これらのファイルのいくつかがないこともありますが、取りあえずはこれらのファイルを開いてみましょう。

ファイルを開くとキャラクターやユニットのデータが書かれていますが、データの見方はSRC付属のヘルプでチェックしてください。

ここで顔グラフィックファイル名、またはユニットグラフィックファイル名の項目をチェックしてみましょう。そこに書かれているファイル名が表示されるアイコンです。

ここでシナリオのPilotフォルダ、またはUnitフォルダをチェックして、そこにあるファイル名と照らし合わせてみましょう。アイコンを選ぶ時にファイル名を別のテキストにまとめておくとこの作業が楽になります。照らし合わせた結果、データでのファイル名とアイコンのファイル名が同じならアイコンはきちんと表示されます。

もし(2)とか(3)の部分(通称「ナンバリング」)が違っていると、アイコンはあるが表示されないという状態です。この場合は、データの方を修正してアイコンのファイル名と合わせましょう。アイコンのファイル名を変更してデータに合わせるのは、できればやらないほうがいいでしょう。ナンバリングのみの変更は認められている場合もありますが、可能な限りデータ側で修正するようにした方がいいでしょう。なお、( )内がアルファベットのアイコンは表情パターンがあるアイコンの一つです。

データはあるのにアイコンがないということもしばしばあるでしょう。もしアイコンを選ぶ時にそのキャラクターのアイコンがなかったのなら、残念ですが開発パックには入っていないということです。SRCLinksなどでアイコン作者のサイトを訪れてみるのもいいのですが、どうしても見つからない可能性があることは知っておいてください。

もしアイコンがなければ、残念ながらシナリオでそのキャラクターのアイコンは表示できないということになります。もちろん、自分で描いても構いませんが、間違っても既存の出版物からスキャナやデジカメ等で直接取り込んだり、取り込んだものを改変したものを用いるようなことはしないで下さい。他にはCD−ROMなどからの抽出なども厳禁です。

自分で描くのならば、Windowsに付属のMSペイントでも十分製作可能ですが、色々と便利なソフトがあるので探してみるといいでしょう。例えば、D−Pixedは256色のドット絵を描くのに特化されたツールです。こういうものを使うといいでしょう。

これでシナリオ作成の準備は終わりです。いよいよシナリオの作成に取り掛かりましょう。

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